四大大会や五輪へ決意 全日本制覇から世界へ 坂詰姫野選手インタビュー

 6日、上越市役所に中川幹太市長らを表敬訪問した坂詰姫野選手(21)は面談終了後、報道陣の質問に答えた。全日本制覇を振り返り、グランドスラム(世界四大大会)やオリンピックなどへ強い決意を表した。

中川幹太市長と面談する坂詰姫野選手と父・喜範さん(左から2人目)、小中時代のコーチ、杉澤康一さん(左)

 ―全日本選手権優勝しての今の気持ちは。
 第1シードとしてしっかりと優勝できてうれしかった。(吉田友佳)コーチと同じタイトルを取りたかった。大会の重みも感じていたし、そこ(優勝)までいけてうれしい。
 ―どんなプレーが優勝につながったと思うか。
 今年一年アメリカ遠征が多くて、体格の大きな、パワーのある選手と戦い続けた。大きな選手は少しのチャンスも逃したら決められてしまう。(全日本選手権では)チャンスを逃さず決めることができた。(大会)1週間を通じてどの試合も自分のプレーをすることができた。
 昨年、同年代の選手に簡単に負けてへこんでから、来年は優勝だと言ってツアーを回ってきたので、有言実行できて良かった。
 ―現在の課題は。
 全体的な精度が足りない。世界で勝っていくためには安定感が足りない。精度と安定感を高め、細かい技術もレベルアップを図りたい。
 ―逆に長所と考える部分は。
 前後左右に動けて、ディフェンスができるし、中に入ることもできる。スピードは自信を持って武器だといえるので、フットワークを生かしたプレーをしていきたい。
 ―今後の抱負は。
 まずはグランドスラムの予選に来年度出られるように世界ランキングを上げていくこと(自身最高は281位)。そこからグランドスラム本戦、パリオリンピックを目指して、最終的には世界一を目指して頑張りたい。
 2週間前にけがをしたので、治療とトレーニングをして基盤の体づくりに取り組む。新年から、日本リーグ(セカンドステージ、1月21日~)という唯一のチーム戦があるので頑張りたい。
 ―小中時代、上越での練習で生かされていることは。
 ファーストテニスアカデミーで繰り返し、フットワークと言われていた。それは今に生きている。体格でビハインドがある分、フットワークで補っていかないと。武器となる部分を作れたのは今の自分にいい影響がある。
 ―市民へメッセージを。
 たくさんの方に応援を頂いて、結果、今の自分があると思うので、もっと上の大会で勝って恩返しがしたい。

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