核問題「自分事として向き合う」 ナガサキ・ユース代表団11期生決定

活動への意欲を見せる11期生=長崎市文教町、長崎大

 核軍縮を巡る国際会議の傍聴や国内外で平和活動に取り組む「ナガサキ・ユース代表団」の11期生8人が決まり、任命式が7日、長崎市内であった。長崎大生7人と活水女子大生1人。ロシアのウクライナ侵攻で核使用の危機が高まる中、「(核問題に)一人一人が自分事として向き合ってみるのが大事」などと活動に意欲を見せた。
 同代表団は次代を担う若者を育てようと、県と長崎市、長崎大でつくる核兵器廃絶長崎連絡協議会が2013年から毎年募集。調漸会長はウクライナ情勢を踏まえ「被爆地長崎からの発信が大事になっている。長崎を背負う気持ちで頑張ってください」とあいさつし、任命状を授与した。
 活水女子大初のメンバーとなる英語学科2年の安元和愛さん(19)は活水高在学時、平和学習部で活動。「被爆者が減る中、話を聞いた私たちが未来に伝えることは使命」と語った。
 オーストリア・ウィーンで来年7月末から開催予定の、核拡散防止条約(NPT)再検討会議第1回準備委員会への派遣が検討される。安元さんは「現地の日本語学校で核問題の出前講座ができたら」と抱負を語った。


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