県内コロナ感染者 6週連続で増加 直近1週間、病床使用率50%超

 岡山県が9日まとめた直近1週間(1~7日)の新型コロナウイルス感染状況によると、新規感染者数は1万1803人と6週連続で増加し、感染拡大に歯止めがかかっていない。病床使用率もさらに悪化して50%を上回った。

 新規感染者の前週(11月24~30日、1万1215人)からの増加率は5.2%。1日当たりでは6日以降、連日2千人を超えている。クラスター(感染者集団)は55件(前週46件)で、高齢者施設が40件と7割強を占めた。感染者の年代別割合は10歳未満14.0%(前週12.9%)、70代以上11.6%(同11.3%)などが増えた。

 病床使用率は52.2%で前週(44.8%)から7.4ポイント上昇。50%超の病床使用率は県の新たな4段階分類で「レベル3(医療負荷増大期)」の目安とされるが、重症者用の病床使用率(10.4%)が横ばいで推移したことなどからレベル2(感染拡大初期)を維持する。

 県保健福祉部は人の移動が活発化する年末年始に向けて感染がさらに拡大する恐れがあるとし「県民には室内の換気といった感染防止策の徹底やワクチンの早期接種をお願いしたい」としている。

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