「私の子どもは大丈夫?」“1歳児のSOS”にどう気づけばいいか?専門家「表情やしぐさに注目」=静岡・保育士園児虐待事件

静岡県裾野市の保育園で起きた元保育士3人による園児虐待事件のニュースを見て、この園以外でも「私の子どもは大丈夫か」と心配されている親御さんも、いらっしゃるかと思います。では、1歳児など「まだ言葉を話せない子ども」のSOSにどう気付けばいいのか?専門家に聞きました。

静岡県立大学短期大学部の副島里美准教授は、日常的な「表情やしぐさ」に注目してほしいと呼びかけます。

<静岡県立大学短期大学部 副島里美准教授>

「大人の様子をうかがうような様子が見られたり、登園の時に泣いたり、体をのけぞらして『嫌だ』っていうようなジェスチャーを見せたりっていう時には、虐待を含めて考えていただきたい」

このほか、「眠りが浅い」「食欲がない」といった場合も注意が必要と話しますが、この時点では、あくまでも虐待“かもしれない”状態。実態を把握するためには、少しの違和感だったとしても、自治体など周りに相談することも大切にしてほしいと訴えます。

<静岡県立大学短期大学部 副島里美准教授>

「心理的な負担があって、相談しづらいっていうことが結構あるんじゃないかと思うので、自治体も相談の窓口を設けるなど、丁寧に対応する必要がある」

そして、子どもがSOSを出しやすいよう、日頃から「愛情深い言葉」を伝えてあげることも重要と指摘します。

<静岡県立大学短期大学部 副島里美准教授>

「(家庭が)自分の居場所なんだ、戻って来ていい場所なんだという思いに子ども自身がなるような関わりを親御さんに持っていただきたい」

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