国籍の壁越えフットサルで交流 岡山で大会、混成10チーム出場

フットサルを楽しむ日本人と外国人

 岡山県内の企業などで働く日本人と外国人の混成チームによるフットサル大会が10日、岡山市北区北長瀬表町、岡山ドームで開かれた。製造業や介護業などから10チームが出場し、国籍や言葉の壁を越えて理解を深め合った。

 外国人との共生社会の実現を目指し、公益財団法人・橋本財団(同市)が初めて開催。予選リーグと決勝リーグを行った。

 参加者90人のうち、外国人はベトナム、タイ、インドネシアなど7カ国の34人と、約4割を占めた。正社員のほか、技能実習や特定技能の制度を利用している人らが中心。この日に備えて練習を重ね、職場間のコミュニケーションが深まったとするチームもあった。

 社会福祉法人・敬友会(岡山市南区藤田)の對中史朗理事は「人材不足が深刻な介護現場に外国人はなくてはならない存在。今日の参加を機に、職場の融和を一層進めたい」と話した。

 同財団の橋本俊明理事長は「外国人を岡山と日本を発展させていくためのパートナーとして受け入れる寛容な社会をつくるため、これからもさまざまな事業を展開していく」とする。

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