今年もありがとう レトロな丸型ポストに感謝のしめ縄 年末年始の「大仕事」前に装い新た 東秩父の風物詩

東秩父郵便局前の丸型ポストにしめ縄と毛糸の帽子を飾った大久根宏さんと茂子さん=10日午前、埼玉県東秩父村安戸

 埼玉県東秩父村安戸の東秩父郵便局(大久根淳局長)前に10日、早くもしめ縄を飾った丸型ポストがお目見え、通行人らの目を引いている。 

 年賀はがきの受付開始(15日)前に装いを新たにした。しめ縄(約2.5メートル)は元局長の大久根宏さん(81)と妻の茂子さん(79)が毎年、手作りしている。しめ縄には鏡餅とミカンのお供え、ポストの頭には茂子さんが編んだ毛糸の帽子をかぶせた。

 1999年、同郵便局の開局100周年に地域の人たちに親しまれている丸型ポストに「ありがとう」の感謝を込めて、しめ縄を飾ったのが始まり。丸型ポストの設置は来年が「還暦」で、15年振りに塗り替え、お色直しをした。

 「これまでで一番うまく飾れた」という大久根さん。今も「地域への恩返しと、村民の皆さんの健康を思いながら」続けている。今や年末年始の“風物詩”で、わざわざ撮影に来るカメラマンも多い。

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