「最高に良い出来」 クルマエビ出荷が本格化 五島・久賀島

水揚げされ選別場に移されるクルマエビ=五島市、拓水五島事業場

 年末年始を前に、五島市久賀島など長崎県内各地で養殖クルマエビの出荷が本格化している。贈答用などとして、生きたまま全国に発送している。
 久賀島の養殖場は蕨町の拓水五島事業場。7月から来年1月中旬まで約53トン(約230万匹)を関東、関西、九州などに出荷する。
 12月は歳暮用などとして需要が高まり、約12トンを出す繁忙期。9日も夜明け前に従業員が作業を開始した。養殖場から水揚げして隣の作業場に運び、手際良くサイズごとに選別。生きたままおがくずと一緒に箱詰めしていった。
 養殖クルマエビは体長20センチ前後で、1匹の重さは32~33グラム。今年は11月から12月上旬にかけて水温が高かったため成育が特に良いという。300グラム(10~18匹、送料除き3600円)から販売している。電気代や資材価格の高騰で昨年から値上げを余儀なくされたが、谷合啓介場長(36)は「甘みが特長。最高に良い出来になっている」と太鼓判を押した。


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