県内最大級、巨大しめ縄奉納 日光・森友瀧尾神社

森友瀧尾神社で行われた恒例のしめ縄の掛け替え

 【日光】森友の森友瀧尾神社で9日、県内最大級とされるしめ縄の掛け替えが行われた。氏子などでつくる「日光藁(わら)文化保存会」のメンバーら約15人が、長さ約4メートル、重さ約300キロ、最も太い部分で周囲は1メートル70センチにも及ぶ巨大しめ縄を奉納し、新年を迎える準備を整えた。

 大しめ縄は、5月の「御田植祭」で植えたわらを8月に刈り取り、同保存会が約2カ月かけて作り上げた。2本の縄は父と母、3本の房は子どもを表している。

 「2本の縄を使うのは山陰地方などではよくあるが、関東では3本の縄を使うのが主流」と増渕文夫(ますぶちふみお)宮司(71)。この日は古いしめ縄を慎重に降ろし、青みがかった新しいしめ縄を奉納した。増渕宮司は「最近は天候がおかしくて、太くて硬いわらが思うように取れない。それでも今年はまずまずのしめ縄ができた」と胸をなで下ろした。

森友瀧尾神社で行われた恒例のしめ縄の掛け替え

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