栃木SCの小学生らが足尾で植樹 「緑増え元通りになってほしい」

植樹活動に汗を流す栃木SCアカデミーの選手たち

 サッカーJ2栃木SCと東京都内を拠点にジュエリーブランドなどを展開する「ON(オン)」は27日、日光市足尾町松木地区で植樹活動を行った。栃木SCアカデミーに所属する小学生らが、植樹を通し足尾の歴史や自然を学んだ。

 ONは都市部で廃棄される小型家電の貴金属などを再利用した「エシカルジュエリー」を制作・販売する。銅も素材となることからCSR(企業の社会的責任)として足尾銅山の影響で荒廃した同地区で、収益の一部を充てた植樹を企画。人脈でつながった栃木SCの賛同を得て実現した。NPO法人「緑を育てる会」が後援した。

 同アカデミーの小学3、6年生と保護者約40人が参加し、足尾環境学習センターで約1時間、スタッフから足尾の公害の歴史について説明を受けた。その後、山の斜面にコナラやウメモドキ約30本を植えた。

 茨城県つくば市二の宮小6年中山昊大(なかやまこうだい)君(12)は「緑が増えて、元通りになってほしい。足尾に貢献しようと思いを込めて植えました」と笑顔で語った。

© 株式会社下野新聞社