全国大会冬の陣(5) 駅伝男子 粒ぞろいのメンバーで高速レースを制し、悲願の表彰台を狙う大分東明 【大分県】

昨年の全国高校駅伝は、表彰台までわずかに及ばず4位に終わった大分東明。アンカーとなる7区を走った松井一(2年)は「あのときの悔しさは忘れられない」と、今年は悲願の3位以内を目指す。

今年のメンバーは、昨年の都大路を走った松井の他、ダニエル・ディリツ(3年)、有田湊(2年)の3人を中心に、「(県予選突破に貢献した)3年生の荒尾波瑠や束木原海など粒ぞろい。この5人を主要区間に据えて、調子のいい選手を加えたい」と井上浩監督。先週は本番を見据えて試走したが、出走メンバーは最後まで熟考して提出する考えだ。

都大路に向けて仕上げに入る

年々、各校のレベルが上がり、8位までの入賞も厳しくなっているが大分東明は常に上位をキープしている。今年も例年同様に夏場の走り込みで土台を築き、秋からはAチーム、Bチームに分けて頻繁に入れ替えを行ってチーム内で競わせ、レベルアップを図った。井上監督は「高速レースとなる都大路に向けてスピード強化も順調。昨年の4位を超えるために攻めの走りをしたい」と序盤は上位をキープして、終盤に仕掛けるプランを練っている。

キャプテンの荒尾は「1年のときは都大路を走ったが、2年はけがで走れなかった。いいことも悪いことも経験した。ようやくこれまでの成果を発揮できるチャンスがきた」と3年間の思いをぶつける。今夏の全国高校総体5000メートル走で優勝したディリツは「調子はいい。今年は区間賞を狙う」と意気込む。全国高校駅伝は25日、男子は午後12時30分にたけびしスタジアム京都をスタートする。

3年間の練習の成果を発揮したいと語った荒尾波瑠

(柚野真也)

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