軟式野球 九州王者となった東九州龍谷、次の目標は全国大会出場 【大分県】

九州王者の称号を手にした―。「第60回九州地区高校軟式野球大会」で10季ぶり2回目の優勝を果たした東九州龍谷、次は来年の夏にある全国大会の初出場を目指す。キャプテンの小下裕介(2年)は、「九州大会では強みの守備を出し、攻撃ではチャンスにしっかり打てた。優勝の経験を来年の夏につなげるためにも、個々のパワーアップが必要」と、この冬に走り込みとウエートトレーニングで体重を増やし、バットを振り込む覚悟だ。

新チームは2年生10人、1年生3人と少数だが、前チームから試合に出ていたメンバーが多く、今夏は県王者として北部九州大会に出場した。全国行きの切符を手にすることはできなかったが2年生の双子のエース、葉金徠(はがね・らい)と葉金惺(せい)が試合をつくり、安定感を発揮した。小下は中軸を担い、3番手の投手としても活躍し、新チームでは3人が柱となっている。

この冬は打力アップに取り組む

陣野雅紀監督は「ピッチャーを軸にチームを作り、ミスをしないチームを作ってきたことで九州制覇を成し遂げることができた」と話し、来夏に向けて「強いゴロを打ち、1点取るために足を絡めた打線にしたい」と打力向上に取り組む。昨年同様に冬の間は体力強化とともに、実践的な打撃練習に時間を割くつもりだ。

「このメンバーなら十分に全国を目指せる」とチーム内には高いモチベーションがあり、創部14年目となる来年の全国大会出場を掲げる。小下は「チームとして逆方向に打球を飛ばし、状況に応じたサインプレーなど意識を高めたい」と語り、葉金兄弟は「最少失点に抑えることが自分たちの仕事。試合の流れをつくりたい」と声をそろえ、意気込みを語った。

来年はチーム一丸となって全国大会出場を目指す

(柚野真也)

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