下校中、迷子の幼児見つけ保護 緑陽高3年石坂さんに県わかば賞

県わかば賞を贈られた石坂さん

 迷子の幼児を助けたとして、備前緑陽高(備前市西片上)の3年石坂蓮さん(18)に、青少年の善行をたたえる「岡山県わかば賞」が贈られた。

 石坂さんは今年9月の下校中、国道250号沿いの駐車場で泣きながら走り回る幼児を見つけた。周囲に大人がおらず迷子ではないかと疑い、声をかけて保護した。その後、警察を通じて、保護者に引き渡した。

 賞の伝達式が5日、同高であり、県青少年相談員の津田昭子さんが「交通事故が多い場所で、よく気付いてくれた。ありがとう」と述べ、賞状を手渡した。石坂さんは「大事に至らなくて本当に良かった。12歳離れた弟をあやしていた経験が生きた」と話していた。

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