年の瀬告げる「冬渡祭」 2年ぶりトラックで神輿渡御 宇都宮市中心部

トラックでオリオン通りを渡御する神輿

 【宇都宮】県都に年の瀬を告げる宇都宮二荒山神社の夜祭「冬渡祭(おたりや)」が15日夕、市中心部で行われた。2年ぶりにトラックでの神輿(みこし)渡御が実施された。

 平安時代から続くとされる伝統行事で、毎年同日に開催される。例年は氏子らが神輿を担いで街なかを渡御するが、新型コロナウイルス感染拡大防止のためトラックによる渡御を2020年に初めて実施。21年は渡御中止となった。

 同神社境内では縁起物のお焚(た)き上げが行われ、参拝者が無病息災などを祈願した。夕刻には神輿が同神社を出発し、大通りや大町通りなどを巡った。オリオン通りでは神輿を出迎える商店主らの姿が見られた。

 渡御を見守った鶴田町、会社員奈良部万里子(ならべまりこ)さん(64)は「おさい銭を用意していたけど入れられなかった。でも、やっぱりお神輿はいいですよね」と話していた。

トラックでオリオン通りを渡御する神輿

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