大村特産のニンジン、ミカンPR 生産者が市長に贈呈

出荷のピークを迎えている大村特産のニンジンとミカン=大村市役所

 出荷のピークを迎えた長崎県大村市の特産品、ニンジンとミカンの生産者が15日、園田裕史市長を訪ね、大村発祥の「黒田五寸人参(くろだごすんにんじん)」と温州ミカン「はなまる物語」を贈りPRした。
 黒田五寸人参は通常のニンジンより甘く、柔らかいのが特徴。野菜スティックなど生で食べるのもお薦めという。今年は50アール約20トンを収穫見込みで、京都などで流通する。ミカンは市内110ヘクタールで栽培。収量は1400トンが見込まれ、天候に恵まれたことから例年に比べ品質は高いという。
 黒田五寸人参のジュースとミカンを試食した園田市長は「ミカンは甘く食感もあり、ジュースはニンジンと思えないくらい甘い」と感想。市民の認知度アップや担い手増に取り組む考えを示した。
 JAながさき県央にんじん部会中部支部の綿井俊介支部長は「去年は干ばつの影響を受けたため、今年は潅水(かんすい)して質の向上に努めてきた。農家も高齢化しているが、何とかして黒田五寸人参の農家も増やしていきたい」、中部地区みかん部会の五道常守部会長は「大村のミカンは糖度と酸味のバランスが良い。ビタミンC豊富なミカンを風邪予防や健康維持に役立ててほしい」とそれぞれ話した。

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