広島市医師会 コロナ後遺症の研修会 「後遺症の悩みに十分応えられていない」

新型コロナ後遺症について広島市医師会は、これまで5000人以上の患者の治療に当たってきた東京の専門医を講師に研修会を開きました。

ヒラハタクリニック(東京) 平畑光一 院長
「当院の(コロナ後遺症)患者で、すでに2人以上、自死されている。不適切な言動が患者を自死に追い込むようなことがありうるということは、知っておくべきだろうと」

オンラインでの研修会には医師などおよそ70人が参加しました。

講師の平畑光一 医師は、これまでの診察をもとに感染者の10%程度が後遺症によって外来での治療が必要になるとし、日本の後遺症患者は260万人に上る可能性があると指摘しました。

また、外国の研究から感染初期の症状が重いと呼吸器系の後遺症が出やすく、感染初期の症状が軽いとけん怠感といった後遺症が出やすいと説明しました。

そして、発症から2か月は無理をしないことが大切だと話しました。

参加した医師たち
「知識として知っておかないといけないと思って参加した」

「わたし自身が予想していたよりも患者の数が多いと実感した」

研修会を開催した 広島市医師会 三上裕一郎 常任理事
「医療側が患者の後遺症に対する悩みに十分応えられていないというのがある。知識を医療機関のみんなが深めることで患者の悩みを取ることになる。これが大事」

広島市医師会では、今後も継続的に研修会を開くことにしています。

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