全国大会冬の陣(7) 駅伝女子 エース・多田妃奈(3年)を軸に入賞目指す大分東明 【大分県】

8年連続10度目の全国高校駅伝(25日・京都)に出場する女子の大分東明。表彰台を目指す男子に追いつけ追い越せと、日々の練習では男子と同じメニューをこなすのが、キャプテンの多田妃奈だ。1年生の頃から都大路を走り、今回で3度目の出走となる。「調子は上がっている。不安もあるが、これが最後となるので悔いのない走りをしたい」と強い思いを語った。

県予選では体調不良ながら多田は大会新記録で区間賞を取った。都大路でも各校のエースがそろう1区を走ることが予想され、すでに現地で試走を終えた。「1年生の頃から1区を走りたかった。自分の実力を測りたい。序盤からトップ集団に食らいついて、最後のラストスパートでどれだけ上位でタスキを渡せるかがポイントになる。後続に勢いがつくような走りをしたい」とプランを描く。

3度目の都大路に臨む多田妃奈

多田に引っ張られるように下級生も調子を上げ、ベストタイムを更新している。スーサン・カモソや浅倉愛ら3年生は安定した力を出している。カモソは「走るのが楽しみ。ベストタイムを更新したい」と話す笑顔に自信がうかがえる。井上浩監督は「昨年は入賞に届かず24位に終わったが、今年は昨年を上回るレースをしたい」と奮起を促す。女子は10時20分にたけびしスタジアム京都をスタートする。

ライトグリーンのユニフォームを身にまとい、和田美月(3年)の手作りシュシュで髪を結い出走する。「今年のチームは3年生を中心に仲がいい。入賞して、みんなでクリスマスパーティーをする」と多田。セーブしていた甘いスイーツを制限なしに食べられる日が待ち遠しい。

調子を上げている選手たち

(柚野真也)

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