全国大会冬の陣(8) ラグビー ベスト8の壁を越え、「過去最高のチーム」であることを証明する大分東明 【大分県】

2年ぶり3度目の全国高校ラグビー大会の出場を決めた後、単独校で出場した栃木国体では、全国の強豪校と3試合したことが予行練習となった。キャプテンの浦山丈(3年)は「パスの精度やボールを取り切る部分、丁寧なプレーなど足りないところが再確認できた」と収穫を口にする。

国体後は課題が明確になったことで、練習から細かい部分まで目が行き届き、互いに足りない部分を指摘し合うことが増えた。今年のチームは浦山に加え、ナブラギ・エロニ、浦川直樹、石川東樹、ダウナカマカマ・カイサと3年生の5人の高校日本代表候補を擁し、過去最高のチームとの呼び声が高い。白田誠明監督は「簡単に勝てるほど全国は甘くないが、確実に普段通りのプレーができれば面白いと思う」とベスト4を目指す。

ベスト4に向けて士気は高まっている

初戦の相手は高松北(香川県)、勝てば前大会優勝の東海大大阪仰星(大阪)と対戦することになる。浦山は「対戦相手が決まってから相手の特徴を分析している。やることが明確になったので、60分通して狙いとすることをやり切るだけ。まずは高松北に勝って勢いをつけたい」と闘志を燃やす。浦川は「これまでキツい練習をやってきたので自信はある。あとは試合に全てを出すだけ」と気負いはない。

これまでの最高成績は3回戦進出、ベスト8の壁を越えられずにいる。厳しい組み合わせとなったが、誰もが「やってやろう!」と困難に屈しない強い意志を持つ。パスを動かして攻める展開ラグビーに、個の能力の高さが加わった。待ち望む新しい景色はすぐそこにある。

チーム一丸となって勝利を目指す

(柚野真也)

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