首位攻防、長崎ヴェルカ惜敗 佐賀に94-102 バスケットB2

【佐賀―長崎】第2クオーター8分、ヴェルカの松本がシュートを狙う=佐賀県吉野ケ里町文化体育館

 バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)第12節第2日は17日、佐賀県吉野ケ里町文化体育館などで7試合が行われ、西地区の2位長崎ヴェルカは1位佐賀との首位攻防戦に94-102で敗れ、連勝が6で止まった。ヴェルカと佐賀とのゲーム差は「2」に開いた。
 第1クオーターは佐賀ペース。ヴェルカは佐賀の堅守に苦しみ、ガード狩俣らのファウルトラブルもあって22-34と追う展開になった。流れをつかんだのは第2クオーター5分以降。野口らの外角シュートで追い上げ、46-48で前半を折り返した。
 後半は松本、ボンズらのリバウンドから2次攻撃に持ち込み、84-84の第4クオーター6分にギブスのシュートで逆転に成功。その後は何度もリードが入れ替わる接戦となったが、佐賀が終盤、ファウルがかさんだヴェルカから11点連取して試合の大勢を決めた。ヴェルカはギブスが連続シュートなどで気を吐いたが、届かなかった。
 最終日は18日、各地で6試合を実施。ヴェルカは佐賀との2戦目に臨む。

◎隣県チームに3連敗/序盤の失点響く

 長崎ヴェルカは佐賀へのリベンジを果たせなかった。約1カ月前の第8節に続き、これで西地区首位の隣県チームに3連敗。警戒していた佐賀のガルシアと西川に計63得点を許すなど、試合を通して守備の隙を突かれ、94-102とヴェルカの得意なハイスコアゲームで白星を譲った。
 第1クオーターの34失点が痛かった。第2クオーター以降は、この日11得点、7リバウンド、5アシストの松本が攻守で積極的にボールに絡み、ギブスや野口もゴール下の堅守で何度も相手のミスを誘発した。だが、その前の段階でパスカットやスチールから流れをつかむヴェルカらしさを体現できずに終わった。
 第8節は2戦目も佐賀のペースに持ち込まれ、56得点しか奪えなかった。松本は「これは本当に気持ちの部分。これ以上相手に自信を与えてはいけない。次は勝つ」と自らに言い聞かせるように言葉をつないだ。


© 株式会社長崎新聞社