那須の旧大沢小を有効活用しよう 地域活性化へ民間事業者募集

那須町が活用案を募っている旧大沢小

 【那須】2014年に廃校となった高久丙の旧大沢小校舎の有効活用を図ろうと、町は地域活性化につながる施設利用法を提案する民間事業者を募集している。

 旧大沢小は鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積は1778平方メートル。1987年に建てられ、新耐震基準をクリアしている。現在、体育館は災害時の指定避難所、校庭はドクターヘリの臨時離着陸場所となっている。

 応募条件は、地域活性化や関係人口の創出につながり、地域の理解が得られる利用方法であることなど。貸し付けは原則有料だが、営利を目的としない事業は減免する場合もある。建物の改修や光熱水費などの維持管理に必要な経費は借り主が負担する。

 町が廃校舎を民間に貸し出したケースはこれまでに3件ある。旧朝日小は地域支援を目的とした多機能施設、旧美野沢小は観光宿泊施設、旧芦野小は特別養護老人ホームとして活用されている。

 募集は28日正午まで。町は書類審査を経て、来年1月に事業者を選定する予定。希望者は校舎の内部も見学できる。(問)町企画財政課0287.72.6906。

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