中学生ロボコン九州大会・基礎部門 五島市立奥浦中が優勝 「全国大会で頂点目指す」

実演する鍋内さん(右)と田中さん(右から3人目)、髙橋さん(同4人目)のチーム=五島市役所

 今月開かれた「第23回創造アイデアロボットコンテスト」九州地区中学生大会の基礎部門で、長崎県五島市立奥浦中のチーム「Speed Mover(スピードムーバー)」が優勝した。来年1月の全国大会(オンライン開催)に出場する。
 ロボットの設計や製作の学習成果を発表しようと毎年実施。九州大会は今月3、4両日、雲仙市であり、4部門に計102チームが出場した。基礎部門には36チームが参加。モーター4個まで、縦横30センチ以内、高さ45センチ以内で作ったロボットを操作し、床の6本の筒を90秒以内で所定位置に立たせる速さや正確さを競った。
 スピードムーバーは3年で操縦者の鍋内孝志さん(15)とアシスタントの田中心梨さん(15)、2年の髙橋涼子さん(14)の3人。夏休みから本格的に取りかかり、2本のアームで筒をつかむタイプのロボットを製作。小回りが利くタイヤを装着するなど工夫した。決勝トーナメント1回戦は1秒差で勝利。決勝では市立玉之浦中のチーム「とんぼ」との五島勢対決を制した。
 全国大会には、この両チームと計測・制御部門準優勝の同市立奥浦中の「カーミィー」を含む県内7チームが出場する。
 13日は、九州大会に出場した五島市の生徒21人が市役所に野口市太郎市長を訪ねて結果を報告、実演した。鍋内さんは「チームで意見を出し合い協力できた。全国でも優勝を目指す」、主に設計や製作を担った田中さんは「軽量化や重心の位置に注意し、良いロボットができた」、髙橋さんは「先輩のサポートをしながら学び、来年につなげたい」と話した。


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