師走の岡山路疾走 山陽女子ロード ハーフはアキドルがV

ハーフマラソンで先頭争いを繰り広げる選手たち=岡山市北区伊福町

 第41回山陽女子ロードレース大会(岡山県、岡山市、山陽新聞社など主催、特別協賛・大王製紙エリエール)は18日、岡山市のシティライトスタジアムを発着点に「有森裕子杯」ハーフマラソンと「人見絹枝杯」10キロが行われ、2024年パリ五輪を目指す国内外のトップランナーら計209人が師走の岡山路を疾走した。

 ハーフは91人で争い、序盤から外国人選手5人が先頭集団を形成。最後のトラック勝負で競り勝ったケニア出身のマーガレット・アキドル(コモディイイダ)が1時間11分19秒で初優勝を飾った。唐沢ゆり(九電工)が日本人最上位の6位に入った。

 日本陸連登録の118人が出場した10キロはアグネス・ムカリ(京セラ、倉敷高出)が31分56秒で制し、ハーフを含めて大会史上初となる3連覇を達成した。日本人トップは林田美咲(九電工)の4位だった。

 日本陸連のガイドラインに沿い、新型コロナウイルス対策を徹底して開催。3年ぶりに応援の自粛要請が解かれた沿道には厳しい冷え込みにもかかわらず大勢の市民が繰り出し、手拍子で選手の力走を後押しした。

 表彰式では、岡山市出身の五輪マラソン連続メダリスト有森裕子さんと大会会長の松田正己山陽新聞社社長がそれぞれ優勝者に有森杯、人見杯を贈り、栄誉をたたえた。

「有森裕子杯」ハーフマラソンで優勝したマーガレット・アキドル(コモディイイダ)
「人見絹枝杯」10キロで優勝し、3連覇を果たしたアグネス・ムカリ(京セラ)
「有森裕子杯」ハーフマラソンの表彰式
「人見絹枝杯」10キロの表彰式

© 株式会社山陽新聞社