九州北部上空に強い寒気が流れ込んだ影響で長崎県内は18日、雪に見舞われ、午前9時時点で雲仙岳で4センチの積雪(速報値)を観測。今季一番の寒さとなった。海の便で欠航が相次ぎ、交通規制も続いた。
長崎地方気象台によると、積雪(速報値)は福江空港2センチ、五島市三井楽1センチなど。壱岐市芦辺で最大瞬間風速20.3メートルの非常に強い風が吹いた。最低気温は雲仙岳でマイナス4.3度、対馬市鰐浦で同1.7度、長崎で0.4度などと県内全18地点で今季最低を更新した。
海上はしけ、九州商船は本土と五島を結ぶジェットフォイルなどのほとんどの便を欠航。県警によると積雪や凍結のため、国道や県道最大計35カ所で交通規制を実施した。長崎バイパスや高速道路の一部が通行止めとなり、各地でスリップ事故も相次いだ。
長崎市出雲2丁目の鍋冠山公園では雪景色を写真に収める市民や観光客の姿が見られた。修学旅行中の女子高校生は「こんなに積もるとは思っていなかった」と驚いていた。