宇都宮市が来月10日から電動キックボードのシェアリングサービス実証実験を始めることを受け、県警は19日、同市陽南3丁目の県自動車学校で、電動キックボードの操作方法や事故防止のポイントなどを学ぶ職員向けの研修会を開いた。
県内全19署の交通課員や本部交通部の警察官ら約50人が参加。同市でのシェアリング事業を担う「Luup(ループ)」(東京都渋谷区)の社員がブレーキやアクセルの位置、足で蹴って発進することなどを説明した。
参加者は同校のコースで直線や坂道、スラロームを実際に走行し、車体の安定性などを体験した。初めて運転したという交通機動隊の石川敬久(いしかわたかひさ)警部補(39)は「タイヤが小さく小回りが効く分、バランスを崩しやすい。操作に集中して安全確認が不十分になることも想定される」と指摘した。
今回の実証実験では電動キックボードは小型特殊自動車に分類され、普通自動車の免許で運転できる。車道の左側を走行し、歩道の走行はできない。