核兵器廃絶を訴えている「高校生平和大使」と「高校生1万人署名活動実行委員会」は19日、ロシアのウクライナ侵攻を受け、戦争や核兵器による威嚇などをやめさせるよう外交努力を求める要請書と署名1万1119筆分を外務省に提出した。
第25代高校生平和大使に選ばれた全国の約30人が同省を訪れ、長崎県からは県立長崎西高2年の宮崎優花さんら5人が参加。代表者が伊藤茂樹軍縮不拡散・科学部審議官に署名簿と要請文を手渡した。
要請文では「核兵器による威嚇が現実のものとなり、威嚇にとどまらず使用という危機的な状況に陥るのではないかと心配」と表明。停戦に向けた外交努力や「唯一の戦争被爆国としてのリーダーシップ発揮」を求めた。
伊藤審議官はウクライナ侵攻について「明確な国際法違反であり、決して許されない。強く非難していく」と強調。「被爆者が高齢化する中、若い皆さんが熱心に取り組んでいることは心強い。唯一の戦争被爆国として核による威嚇や使用が決してあってはならないと引き続き訴えていく」などと答えた。
高校生らは、オランダなど6カ国の在日大使館も訪れ、核廃絶などを巡り意見交換した。
露のウクライナ侵攻 停戦求め署名1万1119筆 高校生平和大使ら、外務省に提出
- Published
- 2022/12/20 12:00 (JST)
- Updated
- 2022/12/21 12:55 (JST)
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