長崎県五島市特産の食材などを使った健康レシピコンテストの最終審査が11日、市内であり、県立大の学生たちがオリジナルのメニューを披露。地元産の野菜をふんだんに使った「五島の恵み“ぎゅっ”と和(なごみ)定食」が最優秀賞に選ばれた。今後、市のホームページなどで公開する。
同市や森永乳業、県公立大学法人(県立大)、県、長崎新聞社による市民の健康寿命延伸に関する連携協定の一環。同大の栄養健康学科の学生を対象に募集し、35チーム88人が参加。審査を通過した6チーム18人が最終審査に臨んだ。
五島の野菜や鮮魚、森永乳業製品の使用、1人当たりで野菜計120グラム以上使い、食塩は3グラム未満に抑えることなどが条件。審査員は、同法人の稲永忍理事長や森永乳業九州の福浦一成社長ら5者の代表が務め、学生から工夫した点の発表を聞いた後、実食し、味や見た目を評価した。
各チームは、パスタ風の五島うどんや、高菜やアオリイカを使った手まりずしなど工夫を凝らした品々を披露。塩分を抑えつつ味わいのあるメニューに審査員から評価の声が上がった。
最優秀賞の「和定食」は、3年の中嶋晶絵さん、木﨑楓さん、廣渡のどかさん、吉本雪音さんのチーム「ぽわてっと」が考案。カボチャ、サツマイモ、インゲンなどを油揚げに入れてあごだしで煮た「五島の小包み」や、森永乳業のチーズをのせた天むすを作り、彩り野菜には麦みそとつばき油ドレッシングを加えたヨーグルトソースを添えた。
野口市太郎市長から表彰状を受け取った中嶋さんは「何度も試行錯誤し、みんなで協力してできた結果。生活習慣病の改善に役立ててもらえればうれしい」と話した。