ようこそ壱岐へ! 「ORANGE RANGE」歓迎委 イベントで魅力PR

オレンジに染めた餅をつく子どもたち=壱岐の島ホール

 沖縄を拠点に活躍するロックバンド「ORANGE RANGE」が、長崎県壱岐市で初のライブを開いた。全国から訪れるファンへのおもてなしを通し島の魅力をPRし、交流人口拡大につなげようと、市民有志が歓迎委員会を立ち上げ、イベントで盛り上げた。
 歓迎委は、郷ノ浦町でスポーツ用品店を経営する代表の立川寛さん(55)や自営業者、県、市職員ら約20人が中心。ダンスチームや高校生ら約100人も加わり、空港やフェリーの発着港で、ダンスや演奏で来島者を出迎えた。
 市などの協力を得て、歓迎委は9~12日に島で流れる時報を同グループのヒット曲「花」のオルゴールバージョンに変更。メンバーは商店や通りをオレンジをイメージしたポスターやのぼりで飾り付けた。
 ライブ当日の10日、歓迎委は会場となった壱岐の島ホール前にバンドのロゴ入りサインボードを設置したり、オレンジ色のうちわを配ったりした。食紅とクチナシでオレンジに染めた餅を来場者と一緒につき、ライブ終了後はぜんざいにして振る舞った。
 川崎市から訪れた会社員、後藤ゆかりさん(28)は「港での島を挙げての歓迎はすごい。おもてなしがうれしかった」と話した。
 歓迎委ができるのは2015年のB'zを皮切りに5度目。立川代表は「アーティストや来島者だけでなく地元の人にも喜んでもらえた。もっと仲間を増やし幅広い世代でお迎えをしていきたい」と話した。

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