バレーボールのJOCジュニアオリンピックカップ第36回全国都道府県対抗中学大会は26~28日、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪などで行われる。男女とも各都道府県の選抜48チーム(大阪は2)が出場。それぞれ16組に分かれた予選グループ戦から、各上位2チームが決勝トーナメントへ進む。
■男子・組織力で4強以上へ
過去35大会で5度(女子は4度)の全国制覇を誇る。コロナ禍で2年ぶりに開催された昨年は16強。今年も基礎基本をしっかりと身につけた選手が集まり、どちらかといえば守備型の好チームに仕上がっている。予選グループ戦は福井、東京と難敵続き。中尾監督は「目標は4強以上。サーブレシーブで崩れず、いかに組織的な動きをしていけるか」と力を込める。
攻撃の要は思い切りがいい2年生のOP下村。「元気に走り回って自分が日本一に導きたい」とやる気十分だ。MB出口は高さを生かした冷静沈着なプレーが魅力。「本番までのラストスパートでもう一段階、意識を上げていく」と心強い。富永、神近、川村らOH陣の強打にも注目。コンビバレーを磨いてきた分、セッター宮﨑の組み立て方が重要になってくる。
8月以降、九州他県の選抜チームとの合宿のほか、県高校王者の大村工をはじめとする先輩たちの胸も借りながら目線を上げてきた。主将の富永は「まだ伸びるところはあるはず。今までの練習を自信に変えてやっていく」と闘志を燃やす。
■女子・田中を軸に根気強く
夏の全国大会に出場した諫早勢を中心にオール3年生で臨む。選抜でも単独チームのような一体感があり、攻守両面で根気強い。チームキャプテンのMB永江は「言いにくいことも言い合って、どの県にも負けないくらい練習してきた。予選を突破して日本一まで勝ち進みたい」と意気込む。
得点源はゲームキャプテンのOH田中。全日本高校選手権に出場する九州文化学園の主将を務める姉の凛とそろって冬の大舞台に立つ。「小さい分、考えて工夫して決める」と自負する攻撃に加え、レシーブもうまい。対角の松尾、セッターからコンバートされたOP眞﨑、MBの永江、満尾らの決定力も不可欠。セッター松岡が安定したトスを供給していく。
選手間で決めたテーマは「共闘笑越(きょうとうしょうえつ)」。厳しい練習も全員で雰囲気を大事にしながら乗り越えてきた。昨年敗退した予選グループ戦の相手は大阪南と愛知。中﨑監督は「不安要素もあるけれど、いつも通りやるだけ。人間力で勝負。ずっと引き継がれてきた粘り強い長崎のバレーを復活させたい」と奮起を促している。