<わがまち回顧2022> 福岡支社 半導体人材育成が活発化

九州半導体人材育成等コンソーシアムの初会合=福岡市、福岡国際会議場

 九州の半導体産業の基盤強化に向けて「オール九州」で連携する産学官の枠組みができ、人材の育成や確保を目指す動きが活発化した。
 本県を含む九州では半導体関連産業の投資が相次ぐが、一方で人材育成や確保が課題とされ、3月に九州の産官学組織「九州半導体人材育成等コンソーシアム」が設立。企業のニーズを教育機関のカリキュラム開発に生かし即戦力となる人材の育成、サプライチェーン(供給網)の強化などに向け動きだしている。
 国立高等専門学校機構では、佐世保工業高等専門学校(佐世保高専)など九州・沖縄の9高専を中心に半導体産業の人材育成を強化すると発表。本県でも産学官の組織が発足し、半導体関連産業の人材育成・確保に向けた環境整備の検討を進める。
 半導体の関連領域は多岐にわたる。関係機関は連携を密にしてチャンスを捉え、県内企業の産業振興、雇用拡大、人材の県内定着につなげたい。
 主なニュースは▽九州生乳販売農業協同組合連合会の生乳品質共励会で県内酪農家2人が最優秀賞▽西九州新幹線開業に合わせ新観光列車「ふたつ星4047」が武雄温泉-長崎で運行開始▽九州経済調査協会の将来推計人口で2050年の本県人口は20年比36.3%減と予測


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