全国高校ラグビー27日開幕 長崎北陽台、花園に挑む 4強狙うBシード校

4強入りに照準を合わせる長崎北陽台。身長190センチのフランカー亀井(中央)の走力は大きな武器となる=西彼長与町、長崎北陽台高グラウンド

 第102回全国高校ラグビー大会は27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。各都道府県代表の51校(北海道2、東京2、大阪3)が出場。長崎県からは5年連続21度目出場となる長崎北陽台が、2年連続でBシード校として花園に挑む。主将のロック白丸は「花園4強を達成するためにずっと練習してきた。そのために一戦一戦をしっかり戦いたい」と闘志を燃やしている。
 昨冬の花園8強メンバーが多数残った今季。10月の栃木国体で5位入賞した少年男子チームの主力を担い、5月のサニックスワールドユースで天理(奈良)、中部大春日丘(愛知)などを倒したことが評価され、計13校にしか与えられないシード権をつかんだ。昨冬同様、専用の人工芝グラウンドなどを所有していないチームとしては唯一のシード校入りだ。
 昨年同様、FW、バックスのバランスが取れたチームに仕上げてきた。特にFWは平均体重約95キロと過去最重量。高校日本代表候補の白丸、フランカー亀井をはじめ、フッカー末次、プロップ橋本ら、接点に強く、守備力が高い選手がそろった。バックスもCTB中島、SO今崎、WTB馬場らを軸に強さと速さを兼ね備える。高校日本代表候補入りしているFB亀川の走力も武器の一つとなる。
 今季のもう一つの特徴は1年生の台頭。身長180センチ、体重100キロ級のロック下田とプロップ田﨑凛、思い切り体を当てることができるCTB新垣らがスタメンに名を連ねてきた。2年生も含めた下級生が最上級生と同じ意識を持ち、チームが一丸となることができれば、おのずと結果はついてきそうだ。
 30日の初戦の相手は北見北斗(北北海道)-日本航空石川の勝者。順当ならば、3回戦で同じBシードの常翔学園(大阪第1)との対戦が予想される。品川監督は「いい準備をして初戦に臨みたい。メンバー入りできなかった仲間の思いも忘れずに戦ってほしい」と選手たちの奮起に期待を寄せている。


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