「平和のバス」発進 小学生2人がデザイン 福山雅治さんが選出 長崎市近郊で3月末まで

福田さん(中央)のデザインが後方にあしらわれた「平和のバス」。右から2人目は古賀君=長崎市、平和公園

 小学生が平和を願う思いをイラストで表現した世界で1台の「平和のバス」が21日、長崎市近郊で走り始めた。長崎自動車(長崎バス)の路線バスにラッピングされ、新地ターミナル-長与ニュータウン間などを来年3月末まで運行する予定。
 被爆の実相を伝え、命のたくましさや平和への願いを次世代につなぐ「長崎クスノキプロジェクト」の取り組みの一環。

古賀君のデザインとコメントでラッピングされたバスの側面

 全国の小学生を対象にした「平和のバスデザインコンテスト」を実施。100点超の中から、同プロジェクトの総合プロデューサーを務める同市出身の歌手、俳優の福山雅治さんが2点を選んだ。車内にはプロジェクトの概要などを掲示している。
 長崎市内で20日、お披露目式があった。車体後部のデザインに採用された長崎市立小島小5年の福田琉莉子さん(11)は「いろんな人が手をつないで平和にしてほしいという思いを込めた」。側面のデザインを考えた福岡県柳川市立蒲池小4年の古賀千紘君(10)は「平和を思い、一人一人の色が合わさって新しい色が出るデザインにした」とそれぞれ話した。


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