市内中学校を1校統合案 説明会 「より多くの仲間と」 広島・安芸高田市

広島・安芸高田市は、市内にある中学校を1つに統合する案について、保護者などを対象とした説明会を開いています。

21日の説明会には、保護者や地元住民などが出席しました。安芸高田市は、生徒数の減少を踏まえ、早ければ4年後にも市内6つの中学校を1つに統合する方向で検討しています。

一方、保護者を対象とした市のアンケート結果では、1校ではなく、「2校に統合する」案が全体のおよそ4割と、最も高い割合でした。

市の教育委員会は、「1校に統合する」案について、通学距離が長くなる一方、クラス替え可能な生徒数を確保できるほか、部活動などの選択肢を広げられるなどのメリットを説明しました。

安芸高田市教委
「より多くの仲間と新しい価値を想像していく力を中学校で育んでほしい。一番望ましいのは、総合的に見て、“1校案” ではないか」

そのうえで子どもたちに「急激に変化する社会」に対応してもらおうと、ICTなどの設備が整った新しい校舎を建てる考えを示しました。

子どもが小学生 保護者
「人数が増えたら増えたで、子どもたちがどう思うかなと。まだ、納得いく説明ではない」

“2校統合” を要望
「(新校舎に)経費をかけるのが本当にいいのか。もっとソフト的な面でやれることはいっぱいある。(生徒数の)状況をみながら統合するという柔軟な発想がいるのでは」

説明会は、あと2回開かれ、最終日には、石丸伸二 市長も出席するということです。

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