雲仙市の新しいスポーツ、レクリエーション拠点の小浜体育館が4月、小浜温泉街近くに新築移転した。市が合宿や試合を誘致し、選手や観客が同温泉街に泊まり、市内を観光するスポーツツーリズムの推進に乗り出した。
同体育館はバスケットボールとバレーボールの公式規格に準拠し、プロや国体の試合会場として使用できる。市は早速、九州大学バスケットボール連盟と協定を結び、10月までに3大会を誘致。選手らが同温泉街に計8泊、延べ宿泊者は約2200人に上った。7月にはバレーボールのVリーグ女子2チームを招き、小中学生が選手と交流した。
市の担当者は「訪れた選手らからは『温泉でリフレッシュできた』という感想が多く、小浜の魅力は伝わったはず。あらためて旅行に来てくれることに期待したい」と話す。
旅館事業者にとって、単価の高い個人客は利益を得やすいが、まとまった収入となる団体もある程度は確保しておきたい。来年以降、閑散期や平日に合宿などを誘致できるよう調整ができれば、うまく進んでいきそうだ。
主なニュースは▽市内観光団体を一本化した雲仙観光局が発足▽国道57号の代替道「富津防災」が新規事業化▽県立国見高サッカー部が12年ぶりの全国選手権出場へ
<わがまち回顧2022> 雲仙支局 スポーツツーリズムが始動
- Published
- 2022/12/25 11:50 (JST)
- Updated
- 2022/12/25 12:13 (JST)
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