<わがまち回顧2022> 上五島支局 釣り文化、地方創生へ始動

釣り文化振興モデル港「青方港」供用開始を祝いテープカットする関係者=新上五島町

 国土交通省の「釣り文化振興モデル港」の新上五島町の青方港で、大曽岸壁(延長385メートル)と沖防波堤(同180メートル)を釣り場として一体的に整備し、10月から供用開始した。釣りを観光資源にした地方創生へ動き出した年だった。
 五島列島は釣り客に人気だが、初心者には釣り場所や道具選びが悩みの種。そこで、青方港では地元漁協などが協力し、道具のレンタルをはじめ、釣った魚を下処理して真空パックで持ち帰ることができるように。手ぶらで来て楽しめる釣りスポットになった。
 大曽岸壁から約100メートル離れた海上の沖防波堤へ船で移動し、絶景を眺めながら釣りをするのも魅力。同町などは防波堤に昇り降りするためのいかだやスロープを設け、安全対策も講じた。今後、交流人口の拡大が期待される。
 来春、統一地方選を控える北松小値賀町は、町議のなり手不足問題に再び直面。町議会は9月、議会活動の重要性を考える町民向けシンポジウムを開いた。町の存亡をかけて、町内で新たな町議候補を募る活動が続いている。
 主なニュースは▽新上五島町「青葉保育園」が80年の歴史閉じる▽長崎新聞青方販売センターが日本新聞協会「地域貢献大賞」受賞▽小値賀町国民健康保険診療所が移転新築


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