LED65万球 平和への祈り託す 香川・まんのう公園で冬のイルミ

色とりどりの光で彩られた国営讃岐まんのう公園

 国内最大級の農業用ため池・満濃池のほとりに広がる国営讃岐まんのう公園(香川県まんのう町吉野)で、冬の風物詩のイルミネーションイベントが開かれている。約3万2千平方メートルの丘陵地をLED(発光ダイオード)約65万球が幻想的に彩り、来園者を魅了している。来年1月9日まで。

 17回目となる今年は「Life is Beautiful」がテーマ。ロシアのウクライナ侵攻など、世界を覆う悲しみと不安の中でも「日常の喜びや幸せに目を向けて、との思いを込めた」と同公園管理センター。起伏に富んだ会場に、手を取り合った人々の姿に平和への祈りを託した「繋(つな)ぐ」や、ハートやカーネーションの絵柄をちりばめた「喜び・幸せ」など、多彩な光の情景を浮かび上がらせた。

 愛媛県今治市から夫婦で訪れた会社員(49)は「この一年の最後に幸せな気持ちになれました」と話していた。

 点灯は午後5時~9時。29日~1月1日は休園。問い合わせは、同公園管理センター(0877―79―1700)。

© 株式会社山陽新聞社