<わがまち回顧2022> 佐世保支社 120周年、未来図新たに

地域の活性化策について考える「SASEBO未来デザイン会議」=佐世保市

 1902(明治35)年の佐世保市誕生から120周年の節目を迎えた。次代の佐世保を引っ張る若者が、未来図をどう描くか考える新たな取り組みが始まった1年だった。
 市は、周年事業として「SASEBO未来デザイン会議」を7月に開始。15~38歳の約60人が2週間ごとに集まり、観光・イベント、交流などを切り口に活性化策を考え、市に提言する取り組み。市は意見を総合計画に反映させる方針だ。
 背景には、人口減少が続く危機感がある。4月の市の推計人口は23万7240人で「平成の大合併」以降、初めて24万人を下回った。自然減に加え、若い世代を中心に転出が転入を上回る社会減も進む。若者の声を聞き、若者が住みたいまちづくりを目指す。
 人口減少問題は一朝一夕に解決できず、特効薬はない。ありきたりな政策では食い止めることも不可能。会議では、空き家を活用した拠点づくりや佐世保のシンボルタワーの設立などさまざまな案が上がったという。若者の意見をいかに政策に落とし込むか市の力量が問われる。
 主なニュースは▽中央公園の供用開始▽針尾無線塔建設100年▽「させぼシーサイドフェスティバル」「YOSAKOIさせぼ祭り」「三川内陶器市」が3年ぶりの通常開催


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