<わがまち回顧2022> 西彼中央支局 議員定数削減、訴えが顕在化

町議の定数削減を求め、署名簿を吉田町長(左)に手渡す住民団体代表=時津町役場

 西彼時津町の住民団体が10月、同町議会の議員定数を16から14に減らす条例改正を求め、吉田義德町長に直接請求した。その後、開かれた臨時会で否決されたが、町議会の在り方に一石を投じようとする住民の動きが顕在化した。
 同町議会の議員定数を巡っては昨年12月、議会改革推進会議が検討の上、現状維持と結論づけた。これを受け住民団体は2月、削減を求める陳情書を議長宛てに提出。だが議会側に動きはなく、住民団体がさらなる行動に出た格好だ。
 直接請求では、必要となる選挙人名簿登録者数の50分の1(当時478人)を大きく上回る2464人分の有効署名簿を提出。だが、臨時会の採決では賛成議員は1人にとどまり、反対多数で否決された。
 隣の長与町でも10月、住民団体代表が長与町議会の議員定数削減を求め、議長宛てに陳情書を提出する動きがあった。来春には両町議選が控えており、議論の本質である町の活性化につながることを期待したい。
 主なニュースは▽ながよグリーン・ツーリズム始動▽時津町で大村湾活用協議会設立▽長崎市樫山町の民家からマリア観音像2体が発見され外海潜伏キリシタン文化資料館に寄託▽被爆の記憶を物語るSLモニュメントをJR道ノ尾駅に設置▽とぎつカナリーホール開館20周年


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