初日の出は太平洋側ほどチャンスあり Uターンラッシュは北陸・北日本で大雪や猛ふぶきのおそれ

31日(土)正午〜1月1日(日)午後6時までの時系列予報

 きょう大晦日からあす元旦にかけて、日本海側では雲が広がりやすく北陸を中心に雪や雨が降る見通し。2023年の初日の出は太平洋側ほどチャンスがありそうだ。
 ただ、あす元日夜から3日(火)ごろにかけては冬型の気圧配置が強まり、北陸から北日本日本海側では大雪や猛ふぶきとなるおそれがある。Uターンラッシュと重なるため、交通障害などに警戒が必要だ。

大晦日は冬らしい天気分布

31日(土)昼過ぎ〜夜遅くの天気分布予想

 きょう31日(土)大晦日の日本付近は、西高東低の冬型の気圧配置となっていて、午後も冬らしい天気分布が続く見通し。日本海側は雲が広がりやすく、北陸を中心に雪や雨が降ったりやんだりとなりそうだ。雷を伴う可能性もある。ただ、寒気はそれほど強くないため、大雪にはならない見込み。
 日本海側では太陽が雲に隠れがちなため、昼間も空気は冷たい見通し。

乾燥に注意

 太平洋側は晴れて空気の乾燥が続きそう。年末ということで、いつも以上に家族や友人など人が集まり、料理をしたり、暖房器具を使用する機会が増えるため、より火の取り扱いに気をつけて過ごしたい。
 晴れる太平洋側では、昼間ひなたではいくらか日ざしのぬくもりを感じられる見込み。

元旦 初日の出は太平洋側ほどチャンスあり

1日(日)全国の天気と気温と初日の出の時刻

 日付が変わって新しい年を迎えると、初日の出を楽しみにしている人も多いかもしれない。今の所、元旦は沖縄、九州、西日本から北日本太平洋側で晴れる所が多い見込み。初日の出を見られるチャンスがありそうだ。初日の出時刻は厳しい寒さのため、寒さ対策と感染対策を徹底して楽しみたい。
 山陰から北日本日本海側では雲に覆われ、北陸から北では雨や雪が降りそう。初日の出を見るのは難しい見通し。

元日夜~3日(火)にかけて冬型の気圧配置強まる

2日(月)正午と3日(火)正午の雨・雪・風予想

 あす元日夜になると、次第に日本付近は冬型の気圧配置が強まりそう。強い寒気が流れ込むため、北陸から北日本日本海側では山沿いを中心に雪の範囲が広がり、降り方が強まるおそれがある。
 強い冬型の気圧配置は3日(火)ごろにかけて続く見通しで、北陸から北日本日本海側は大雪や猛ふぶきとなり、降雪量が多くなって積雪が増える可能性がある。

 Uターンラッシュと重なるおそれがあるため、交通障害に警戒し、早めの行動を心掛けたい。また、万が一のために停電対策、車の中にも毛布、カイロなどの寒さ対策を備え、今後も最新の交通情報や雪の情報に注意したい。

(気象予報士・鈴木悠)

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