22年の県内交通事故死者74人 県警まとめ、3年ぶりに増加

岡山県警本部

 岡山県警は31日、2022年の県内の交通事故死者数をまとめた。午後5時現在74人で、21年(57人)より17人増えた。年間70人を超えたのは19年(75人)以来。新型コロナウイルス禍の影響もあり20、21年と続けて減少していたが、3年ぶりに増加に転じた。

 事故の形態別では、電柱やコンクリート壁への衝突、自転車の用水路転落といった自損事故34人(21年22人)▽車両同士の事故23人(同14人)▽道路横断中などの歩行者17人(同21人)。

 年代でみると、65歳以上が44人(21年35人)と全体の約6割を占め、例年同様に高い割合。うち16人が歩行者で、亡くなった歩行者のほとんどが高齢者だった。20歳未満は4人。高梁市では3月、貨物車と衝突したバイクの男子高校生が犠牲になった。

 30日までの総事故件数は4万7855件。21年より1820件増加した一方で、人身事故は4344件(21年4677件)、負傷者は4847人(同5232人)といずれも減少した。

© 株式会社山陽新聞社