国見 2試合連続PK戦勝ち 勝負強いチームへ成長

【2回戦、尚志-国見】PK戦で尚志の4人目のシュートをセーブしてガッツポーズする国見のGK今村=ニッパツ三ツ沢球技場

 国見が2試合連続でPK戦を制した。初戦で2人を止めたGK今村は、この日も4人目をセーブ。キッカーは実に4人全員が決めた。全国選手権で抜群の勝負強さを発揮してきた名門が、12大会ぶりの舞台で存分に持ち味を発揮している。
 後蹴りの国見は1人目のFW利根が相手に触れられながらも、力で押し込んだ。全部員が夏冬通じて初めての全国大会となる中、以降の3人も冷静に隅へと蹴ってネットを揺らす強心臓ぶり。初戦に続くヒーローとなったGK今村は「自分の土俵に持ち込めた。自信を持ってやれた」。堂々と胸を張っていた。
 国見は今大会を迎えるまで、PK戦にいい記憶がなかった。木藤監督は「私が監督になってからPK負けが多くて、記憶の中では今大会の1回戦が初めて勝ったくらいじゃないか」と振り返る。
 だからこそ、今回は事前にPK練習を重ね、自信を付けてトーナメント戦に乗り込んできた。苦手意識を払拭(ふっしょく)する2連勝に、木藤監督は「選手権の強さは小嶺先生が印象づけたことで、私もそういうチームをつくりたいと思っていた。きょうの試合とかを見ていると、ちょっと勝負強さが出てきている」とチームの成長を実感していた。


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