『平和な世界』実現訴え 被爆者ら正月座り込み 長崎

核兵器廃絶と平和な世界の実現を求め座り込む被爆者ら=長崎市、平和公園

 核兵器廃絶と平和な世界の実現を求める「正月座り込み」(実行委主催)が1日、長崎市松山町の平和公園であり、被爆者や高校生ら計65人が「平和な2023年を実現する」と宣誓した。
 5歳の時に爆心地から3.1キロの本紙屋町(現麹屋町)で被爆した県平和運動センター被爆連の川野浩一議長(82)は「わが国の平和憲法はどこに行ったのか? 声を上げていこう」と訴えた。
 第25代高校生平和大使らは活動を振り返り、今年の目標を発表。県立長崎西高2年の宮崎優花さん(16)は「世界は戦争の危機にひんしている一方、核兵器禁止条約の第1回締約国会議が開かれるなど平和に向けた一歩もある。平和のために努力を惜しまない」と誓った。
 正月座り込みは02年に始まり22回目。参加者らは平和と記した紙を掲げ「世界に平和を」「日本に平和を」「平和な世界を実現しよう」と唱え、午前11時2分に黙とうした。


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