「バルセロナ、10年前の天才若手15名」。“有名ゲームで使えた”選手の今

2012年11月に発売された「フットボールマネージャー2013」。世界の様々なリーグやクラブ、選手が再現されているシミュレーションゲームだ。

10年前にリリースされていたこのゲームでバルセロナに所属していた天才若手選手は、いまどうなっているのか?『Planet Football』からご紹介する。

セルジ・ゴメス

現在:エスパニョール

カタルーニャ生まれのセンターバック。2009年から2014年までバルセロナBで100試合近くに出場し、トップチームでも2010年のスペイン・スーパーカップに出場した。

2014年に退団してからはリーガでキャリアを続け、セルタ・デ・ビーゴやセビージャに所属。現在は故郷に戻ってエスパニョールでプレーしている。

マルク・ムニエサ

現在:アル・アラビ

バルセロナBのヤングスターとして名が知られていたマルク・ムニエサ。トップチームでも出場機会を得たが、2013年に退団してイングランドのストーク・シティに加入した。

イングランドで長くプレーした後はジローナで2シーズンを過ごし、2019年からはサウジアラビアのアル・アラビへと移籍している。

セルヒオ・アジャラ

現在:サン・フェルナンド

7歳からバルセロナのアカデミーに所属していたセンターバックのセルヒオ・アジャラ。カテゴリを徐々に上げていたがBチームではプレーする機会が与えられず、アラベスとバレンシアへのローン移籍を経て退団した。

その後バレンシアのBチームでコンスタントにプレーし、それからシント=トロイデン、カルタヘナ、サラマンカを経て、現在は3部のサン・フェルナンドに所属している。

アレックス・グリマルド

現在:ベンフィカ

バルセロナを離れて成功を収めた選手の一人だ。2012年のUEFA U-19選手権でスペインの優勝に貢献した左サイドバックであるが、ジョルディ・アルバの壁に阻まれて退団。2016年にベンフィカへと移籍した。

そこですぐさまその圧倒的なクロスボールの技術と攻撃力を見せつけ、ポルトガルリーグ最高のクロッサーとして活躍し続けている。

エジガル・イェ

現在:無所属

2012年、バルセロナはスポルティングCPのアカデミーから数人の選手を同時に引き抜いた。その一人がユーティリティ性あるディフェンダーのエジガル・イェだ。Bチームで活躍した後、ビジャレアル、ベレネンセス、リール、ナントでプレーし、プロとして一定の成功を収めている。

ただその後トラブゾンスポルに移籍した後、右足の前十字靭帯を損傷する大怪我を負ってしまい、昨年からはフリーエージェントになっている。

アゴスティーニョ・カ

現在:ヴィトーリア・セルナチェ

2012年にエジガル・イェとともにスポルティングからやってきたギニアビサウ出身のポルトガルユース代表選手。Bチームで少しプレーした後、ジローナやリェイダにローン移籍して退団したボランチだ。

その後はリトアニアリーグのスタンブラシュに移籍したものの成功できず、ポルトガルの下部リーグでのプレーが主戦場となっている。

セルジ・サンペール

現在:ヴィッセル神戸

バルセロナの下部組織では「セルヒオ・ブスケツの後継者」として大きな期待を受けた。Bチームでは100試合以上に出場したものの、怪我がそのキャリアを妨げてしまった。

2019年に退団してからはもちろんこの日本でヴィッセル神戸に所属。Jリーグでアンドレス・イニエスタとともにプレーしている。

セルジ・ロベルト

現在:バルセロナ

このリストにおいて、唯一バルセロナで成功を収められた選手だ。もともとはミッドフィルダーであったが、トップチームではその多様性から右サイドバックにコンバートされることに。

ちょうど人材難だったタイミングで使われたことでレギュラーに定着し、それから300試合以上に出場。6回のリーガ優勝、2回のチャンピオンズリーグ優勝に貢献している。

ハビ・エスピノサ

現在:AEKラルナカ

バルセロナのBチームでは完全なる主力として長くプレーしたものの、トップチームでは一回もプレーできなかったという悲運のセンターハーフだ。

2014年に退団したが、加入したビジャレアルではなかなか出場機会を与えられずに苦戦。アルメリアとエルチェへのローン移籍を経て、レバンテ、グラナダ、トゥウェンテ、フエンラブラダと渡り歩いた。現在はキプロスの名門AEKラルナカでプレー。

ジェラール・デウロフェウ

現在:ウディネーゼ

この時代のバルセロナBで最も期待された「NEXTメッシ」といえば、もちろんジェラール・デウロフェウである。圧倒的に鋭いドリブル突破で知られたが、若くしてイングランド・プレミアリーグのエヴァートンへと引き抜かれていった。

その後セビージャやミランでもプレーし、一度バルセロナに買い戻されることもあったが、結局活躍するまでには至らず。それからワトフォードを経てウディネーゼに移籍し、現在はセリエAでコンスタントに結果を残している。

クリスティアン・テージョ

現在:ロサンゼルスFC

2011年から2017年の間、バルセロナのトップチームに所属していたクリスティアン・テージョ。59試合に出場して11ゴールを決めることに成功したが、レギュラーに定着したとまでは言えなかった。

その後レアル・ベティスで安定した5シーズンを戦い、昨年8月にはギャレス・ベイルとともにアメリカ・メジャーリーグサッカーのロサンゼルスFCに加入した。

ミゲル・アンヘル

現在:マンレサ

バルセロナのファンでもあまり覚えていないかもしれないミゲル・アンヘル・ルケ。11歳で加入したものの、Bチームで21試合に出場した後退団。アトレティコ・マドリーのBチームに移籍したが、そこでも成功はできなかった。

その後はハンガリーやブルガリア、ルーマニア、アンドラなど様々な国のクラブでプレー。現在は4部リーグのマンレサに所属しており、昨季は5部を優勝している。

ラフィーニャ

現在:アル・アラビ

ブラジル代表の名選手マジーニョの息子であり、チアゴ・アルカンタラ(リヴァプール)の弟。バルセロナに長く留まり、2016年にはブラジル代表の一員としてオリンピックの金メダルを獲得した。

もちろんバルセロナでは多くのタイトルを獲得したもののレギュラーに定着したことはあまりなく、ローン移籍も多かった。現在はカタールのアル・アラビに所属している。

ルイス・アルベルト

現在:ラツィオ

2012-13シーズンにセビージャからのローンでバルセロナのBチームに所属していたという変わり種。その活躍が認められてリヴァプールへと移籍した。

イングランドでは活躍できなかったものの、その後イタリア・セリエAの名門ラツィオへと引き抜かれ、それから同クラブで長く中心選手としてプレーしている。

ジャン=マリ・ドング

現在:無所属

13歳の時、サミュエル・エトー財団を通じてバルセロナに加入したアタッカー。ユースのカテゴリやBチームでは主力のウイングとして活躍を見せ、2013-14シーズンにはトップチームで3試合に出場、1ゴールを決めた。

【写真】バルセロナの「11番」。”最高の5名と最悪の5名”

大きな期待を得たがブレイクするという段階までには至らず、2016年に2部のサラゴサへ移籍。それからはスペインの下部リーグのクラブを渡り歩いた。昨年ギリシャ2部のアナゲニシ・カルディツァに加入したが、2試合しか出場せず半年で退団した。

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