全日本バレー高校選手権 男子・大村工競り勝ち2回戦へ 女子・九州文化も好発進

写真左から【女子1回戦、九州文化学園-横浜隼人】攻守両面で存在感を発揮した九州文化学園のOH大串(©春の高校バレー事務局)、【男子1回戦、高川学園―大村工】第2セット、大村工のOP山口がスパイクを決めて14点目=東京体育館

 第75回全日本バレーボール高校選手権(春高)第1日は4日、東京体育館で男女の1回戦計37試合が行われ、長崎県勢は男子の大村工が高川学園(山口)、女子の九州文化学園が横浜隼人(神奈川)をそれぞれ2-0で下して2回戦へ進んだ。
 試合前は出場校を代表して、女子・九州文化学園の田中凛主将と男子・県岐阜商の野田拓臣主将が選手宣誓。男女各52チームのうち、男子の都城工(宮崎)、女子の近江兄弟社(滋賀)はインフルエンザまん延のため、女子の富士見(静岡)は新型コロナウイルスの抗原検査で陽性者が出たため、それぞれ欠場と対戦相手の不戦勝が決まった。
 大村工は第1セット、OP山口の連続得点で波に乗ると、MBの小谷、浅田やOH松島の速攻、時間差でリードを広げて25-19で奪った。第2セットは追いかける展開で先に20点目を取られたが、セッター荒木のレシーブが直接相手コートに落ちて逆転。山口と小谷のスパイクなどで25-22で競り勝った。
 九州文化学園は立ち上がりこそやや劣勢だったが、MB山本、OH大串を軸にリズムをつかんでいった。MB足立の連続得点やOH佐藤侑の強打で突き放し、第1セットを25-18で先取。第2セットはOP田中聖のサービスエースなどで序盤から優位に試合を進め、最後は25-16で快勝した。
 このほか、男子の好カードだった松本国際(長野)-昇陽(大阪)は松本国際が2-1で逆転勝ち。女子の東九州龍谷(大分)も第2、3セットを連取して東京都市大塩尻(長野)を退けた。九州勢は佐賀学園の男女なども1回戦を突破した。
 第2日は5日、同体育館で男女の2回戦を実施。長崎県勢は男子の大村工が第6試合(15時)で愛工大名電(愛知)、女子の九州文化学園が第5試合(13時50分)で松山東雲(愛媛)と対戦する。


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