長崎県内2022年の交通事故 死者27人で最少 人身事故9年連続減 

 長崎県警は4日、2022年の交通事故発生状況(暫定値)を発表した。人身事故による死者は27人(前年比1人減)で、交通統計が始まった1948年以降、最少だった。死者のうち65歳以上の高齢者は19人(同2人減)。このうち乗用車などの運転中に亡くなった高齢者は前年比3人増の8人だった。
 県警交通企画課によると、人身事故の発生件数は2610件(同195件減)、負傷者3314人(同191人減)で、いずれも9年連続で減少。市民の安全意識の向上や車両の安全性能の高度化に加え、コロナ禍による交通量の減少が要因とみられ、同課は「引き続き事故防止へ広報や啓発、指導、取り締まりに力を入れていく」としている。
 一方、歩行中に亡くなったのは11人(同2人減)。このうち9人が道路横断中で、前年より1人増えた。同課は道路を横断する時、運転者に手のひらを見せて合図する「手のひら運動」を推進し、運転者だけでなく歩行者にも注意喚起も呼びかけるとしている。
 この他、飲酒運転による人身事故は26件(前年比6件減)だった。

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