会陽あやかれ 祈願米で学業成就を 西大寺産、JA岡山など販売開始

地元産米に学業成就などの願いを込めた祈願祭

 伝統の裸祭り「西大寺会陽」の舞台となる西大寺観音院(岡山市東区西大寺中)で5日、地元産米に学業成就などの願いを込める祈願祭が行われた。会陽の福にあやかった「祈願米」としてJA岡山などが販売を始めた。

 JA関係者ら約20人が参列。西大寺地区で収穫されたヒノヒカリや「家内安全 学業成就」と記された祈願札の前で、坪井綾広住職が読経して祈った。JA岡山生活事業部の坂本達哉部長は「願いが込められたお米を食べ、福を授かってもらいたい」と話した。

 祈願米は15トン。Aコープの西大寺店(同西大寺中野)、たかまつ店(同市北区高松)で販売し、9日以降はJA岡山の直売所8カ所や天満屋グループの一部店舗でも扱う。

 受験シーズンに合わせて1997年から毎年、JA岡山と米卸の全農パールライスが共同で販売している。

 今年の会陽は2月18日。新型コロナウイルス感染拡大防止のため宝木(しんぎ)争奪戦は3年連続で見送りとなったが、3年ぶりに観客を入れ、裸衆が境内を練り歩く「地押し」などを公開する。

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