新春の市場に活気 マグロなど次々落札 宇都宮で初競り【動画】

マグロを競り落とす仲買人ら=5日午前5時35分、宇都宮市簗瀬町

 宇都宮市簗瀬町の市中央卸売市場で5日早朝、水産物や青果物の初競りが行われた。競り人が白い息を吐きながら活気あふれる声を響かせると、仲買人は鮮度を確認し目当ての品を次々と競り落とした。

 午前5時25分、水産物部せり場に集まった仲買人を前に、水産物卸売会社「宮市宇都宮魚市場」の小林保彦(こばやしやすひこ)社長(57)が「新型コロナ、インフルエンザが広がっているが、市場は止められない。今年も力を合わせて生き延びましょう」とあいさつ。三本締めで市場の活況を祈願し、競りが始まった。

 この日は冷凍のメバチマグロ51本とミナミマグロ3本が入荷し、最高価格は1本当たり28万800円(130キロ)だった。市場全体の入荷量は水産物が平年並みの約18トン、青果物は寒さが続く影響で昨年より少ない345トンだった。

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