コロナ 直近1週間の新規感染は減 県内、年末年始で検査数減影響か

 岡山県は6日、直近1週間(12月29日~1月4日)の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。新規感染者は1万5357人で前週(12月22~28日)より減少したものの、年末年始で検査数自体が減ったためとみられ、県は実際には増加傾向が続いている可能性があるとみて、詳細な感染動向の分析を進める。

 新規感染者は前週が2万1623人と9週連続で増加していた。年末年始は多くの医療機関が休診して検査が行われず、県保健福祉部は「帰省などで人の動きは活発化しており、予断を許さない状況」としている。

 県のまとめでは、1日当たりの感染者は12月29日を除いて前週の同じ曜日を下回った。クラスター(感染者集団)も66件と前週(97件)より約3割減少。感染者の年代別割合では20代16.3%(前週13.5%)、30代15.3%(同13.8%)などが増えた。

 医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率も67.7%と前週から2.8ポイント改善したが、第7波のピーク(昨年8月18日、65.2%)より高い水準となっている。4段階のレベル分類は下から2番目のレベル2(感染拡大初期)を維持する。

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