横浜・金沢に大学生中心設立の地域FM開局 地元の人や企業つなぎ地域活性化に一役

金沢シーサイドFM社長で関東学院大4年の松原さん。パーソナリティーとしてスタジオに入ることもある=横浜市金沢区

 関東学院大の学生が中心となって設立を進めた横浜市金沢区のコミュニティーFM「金沢シーサイドFM」が産声を上げ、地域に密着した放送をスタートさせている。

率いるのは、社長に就いた同大4年の松原勇稀さん(22)。「自分たちのメディアをつくろう」と8年前に先輩が始めた活動が実を結んだ今、「地域の人や企業をつなぐハブとなり、地元を盛り上げていきたい」と意気込む。

 昨年10月に開局した同FMのスタジオはショッピングセンター「ビアレヨコハマ本館」(同区並木2丁目)2階にある。大きなガラスが張られ、放送の様子を見ることができる。

 毎日午前7時から午後10時まで生放送し、松原さんを含む約15人のパーソナリティーが交互に番組の進行を担う。地元店の紹介やイベントの告知のほか、災害時に避難情報も伝えることも重要な役割で、区と緊急放送に関する協定も締結した。

 「コミュニティーFMは『マス・メディア』にはないリスナーとの近さが強み」と松原さん。双方向のやりとりができるメディアを目指す考えだ。

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