粒あんvsこしあん、町長8人が言い争った結果…福井市で「あんこ選手権」開催へ

粒あん、こしあんのどちらが好みかを投票する「あんこ選手権」のポスター

 粒あんか、こしあんか、論争ついに決着!? 福井県内8町の和菓子店などが、二つのあんこをそれぞれ味わえるおはぎや大福などを販売するイベント「貴方はどっち派? あんこ選手権」が1月15日、福井市のアオッサで開かれる。来場者の投票で“勝者”を決める。

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 県内8町でつくる県町村会が初めて開く。昨年春に町長8人が懇談した際、あんこの好みが話題となり、4対4の真っ二つに分かれたという。「小豆の味を感じるのは粒あん」「口溶けがいいのはこしあん」など互いに譲らず、県民の意見を聞いてみようとイベントのアイデアが生まれた。

 おはぎや大福などの素朴な和菓子は古里の味で、材料のコメは福井が誇る特産品でもあり、イベントを北陸新幹線県内開業を見据えた観光キャンペーンに位置付けた。県町村会長の杉本博文池田町長は「足元の食文化を見直す機会にしてもらえたらありがたい。県民自身が福井の良さに気付かない限り、本当のおもてなしにはつながらない」と意義を強調している。

 イベントは午前11時~午後4時で、会場に各町のブースを設置。地域で人気の和菓子店や道の駅などが出店し、粒あんとこしあんを使った商品を100~400円程度で販売する。来場者は会場に設置されたタッチパネル型の端末を通して投票。1時間おきに途中経過を速報する。

 投票した先着800人には会場で使用できる300円分の割引券を配布する。

 自身はこしあん派という杉本会長は「池田町のブースは、町内産の小豆ともち米で作ったおいしいおはぎでもてなしたい」と張り切っている。

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