長崎県内の20歳 過去最少1万2254人 あす7市町で式典

20歳の人数の推移

 9日は「成人の日」。長崎県教委によると、県内で成人式典対象となる20歳の人数は前年より508人少ない1万2254人(2022年11月1日時点)で、統計を取り始めた1980年以降過去最少となった。
 成人年齢を18歳に引き下げる改正民法が22年4月に施行されたが、今年は県内全ての自治体で成人式典の参加対象者を従来通り20歳とした。多くが「成人式」の名称を「二十歳の集い」などに変更した。
 対象者は02年4月2日~03年4月1日生まれ。内訳は男性6081人(前年同期比419人減)、女性6173人(同89人減)。生まれた年にはサッカー・ワールドカップ(W杯)日韓大会が開催された他、小泉純一郎元首相の訪朝で初の日朝首脳会談が開かれ、拉致被害者5人が帰国。県内では三菱重工業長崎造船所で建造中の豪華客船ダイヤモンド・プリンセスの火災やハウステンボスの経営破綻などがあった。
 長崎市など県内7市町は8日、東彼川棚町は7日に式典を開き、「二十歳の決意」や抽選会、思い出のアルバム上映、パフォーマンスなどを予定。他の13市町は正月の帰省時期に合わせて3~5日に実施した。


© 株式会社長崎新聞社