長崎市消防局管内(同市、西彼長与、時津両町)で昨年、救急出動件数が2万8788件(前年比3059件増)に達し、記録が残る2007年以降最多だった。同局は、新型コロナウイルス流行による感染者の急増も背景にあるとみている。
同局が6日発表した昨年の火災・救急・救助概況によると、内訳は急病1万8597件(同2679件増)、一般負傷5026件(同257件増)、交通事故1044件(同72件増)など。
1日当たりの出動件数は平均70件。爆発的に感染者が増えた昨夏の流行第7波では、8月15日に過去最多の122件を記録した。搬送人員は2万5117人(同2173人増)。7割に当たる1万7565人は65歳以上の高齢者だった。
一方、火災発生件数は116件(同10件増)。建物火災が64件で55.2%を占めた。死者は8人(同5人増)で、うち5人が高齢者。12月上旬には長崎市で女児ら3人が亡くなる火災も発生した。火災による損害額は計3億4766万円で前年比で倍増。全焼が多かったためとみられる。
救助の出動件数は191件(同4件減)。救助人員は140人(同4人増)だった。
救急出動2万8000件超で過去最多 長崎市消防局管内 コロナ感染急増背景か
- Published
- 2023/01/07 11:20 (JST)
- Updated
- 2023/01/07 11:27 (JST)
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